鼠径ヘルニア 下肢静脈瘤

鼠径ヘルニア・下肢静脈瘤

専門外来(予約制)

専門外来では、ヘルニア・下肢静脈瘤のご相談を承ります。下記までお気軽にご相談ください。

お電話にてご確認ください ヘルニア専門 担当医:杉田 諭

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鼠径ヘルニアとは

股の付け根の部分の「鼠径(そけい)」と呼ばれる場所の腹壁の構造の脆弱部が押し出されて膨らんだ状態になります。一般には「脱腸」と呼ばれています。

鼠径ヘルニアの症状

膨隆するだけのものから疼痛をともなうもの、便秘をともなうものまであります。
基本的に押し込んで元に戻るものと戻らないものがあり、押し込められず膨隆部のくびの部分が締め付けられると血管、特に静脈が閉塞し脱出部が鬱血します。これを嵌頓(かんとん)といいます。この状態になるとますます戻らなくなり、やがて壊疽、穿孔することもあります。
この場合、緊急で手術をする必要があります。通常は、根治的には手術が必要ですが、上記の徴候がなければ急いで手術を行う必要はありません。

下肢静脈瘤とは

足の表面の静脈の血流が逆流し、行き場を失った血液が溜まることで血管がこぶのように膨らみ表面に浮きでる病気です。
末梢の血管の病気としてはとても多くみられる病気で、15歳くらいから歳をとるごとに増えていきます。加齢、女性(特に2度目以降の妊娠)、立ち仕事(美容師、販売員、調理師、飲食業、看護師など)、遺伝、肥満、慢性的な腹圧上昇(慢性便秘、補正下着など)、足を激しく使うアスリートに多いと言われています。
発症のメカニズムとして静脈にある逆流防止弁が破壊されることがわかっていますが、なぜ破壊されるのかについてはわかっていません。

下肢静脈瘤の症状

重症なものは、深部静脈血栓症が原因で起きている下肢静脈瘤の場合、深部静脈にできた血栓が肺につまって肺塞栓症を引き起こします。
肺塞栓症の症状は、息苦しさ、胸痛、失神、ショックから突然死なども起こりえます。そのため必ず超音波検査などでこれがないか除外しておくことが必要です。
また、見つかった場合は下大静脈という心臓へもどる血管にフィルターを留置する処置が必要になります。ここまで深刻でなくとも様々な症状があります。代表的なものに、足がだるい、痛い、重い、むくむ、痒い、こむら返り、ほてり、などです。
ただし、足のむくみなどは様々な病気が隠れていることがあります。例えば、うっ血性心不全、ネフローゼ症候群。肝硬変、甲状腺機能低下症、薬剤性(グリチルリチン、副腎皮質ホルモン、抗がん剤など)などです。気になる場合もご相談ください。
あまり放置していると、色素沈着、皮膚硬化、潰瘍、血栓性静脈炎など治りにくい合併症状が出現することもあります。

治療方法

病態によって選択肢は変わりますが、
・手術(下肢静脈ストリッピング、瘤切除術など)
・硬化療法
・血管内焼灼術
があります。
当院では現在のところ、手術(下肢静脈ストリッピング・瘤切除術)、硬化療法を組み合わせて選択しております。

検査機器の紹介

超音波検査

超音波検査

痔疾患、下肢静脈瘤、胆石症、術前の心臓機能・頸動脈評価などの精密な評価に非常に有用です。全身を侵襲なく評価することも得意な検査です。

CT検査

CT検査

超音波検査と相補的に活用することでより精度の高い診断をつけることが可能です。

入院期間と費用の目安

  • 短期滞在手術の対象疾患:鼠径ヘルニア(1泊2日~)、下肢静脈瘤(1泊2日~)

各種料金

<手術前検査>

※ディスプレイを左右にスクロールして情報を閲覧下さい。

自己負担 1割 自己負担 3割
約2,000円~5,000円 約5,000円~15,000円

<入院>

※ディスプレイを左右にスクロールして情報を閲覧下さい。

  自己負担 1割 自己負担 3割
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 約50,000円 約150,000円
鼠径ヘルニア根治術 約25,000円 約74,000円

病気解説ページの紹介

以下のサイトは病気の解説が詳細に記載されております。ご参考になさって下さい。

下肢静脈瘤

Medtronic社「知って下さい下肢静脈瘤のこと」
ゼリア新薬「下肢静脈瘤のお話」

鼠径ヘルニア

メディコン「ヘルニア倶楽部」