熱中症に注意!熱中症の症状や対策とは?
【2019年07月26日】
宮崎もようやく梅雨が明け、日差しが照りつける季節になりました。
これからの季節に注意が必要なのが、「熱中症」です。
熱中症とは、熱によって起こる様々なからだの不調のことをいいます。
熱中症は、高温の環境に長時間いることで、体温調節の機能が正常に働かなくなり引き起こされます。
熱中症の主な症状と対処方法
熱中症の症状は3つの段階に分けられます。
分類(重症度) | 症状 | 対処方法 |
Ⅰ度(軽度) | ・めまい、立ちくらみ ・筋肉痛 ・筋肉のこむらがえり(つる) ・大量の発汗 |
すぐに涼しい場所に移動し、体を冷やし水分、塩分を補給する |
Ⅱ度(中度) | ・頭痛、倦怠感 ・吐き気や嘔吐 |
自力で水分・塩分をとれない場合は、すぐに病院へ搬送する |
Ⅲ度(重度) | ・意識障害、けいれん ・高い体温 |
すぐに病院へ搬送する |
熱中症は、スポーツや屋外での仕事中などはもちろん、日常生活の中でも起こりえます。日頃から、気温や湿度、体調に気を配ることが大切です。
めまいや立ちくらみ、倦怠感など熱中症を疑う症状が見られたら、まずは風通しの良い日陰やエアコンのきいた室内に移動しましょう。
すぐに水分(冷たい水や、スポーツドリンク、経口補水液など)をとり、からだを休めましょう。
衣服を緩めたり、脱いだりして、氷や氷嚢がある場合はからだを冷やしても良いです。からだを冷やす場合は、首筋やわきの下、足の付け根、足首など太い血管を冷やすと効果的です。
熱中症予防のポイント
日常生活のちょっとした工夫で熱中症を予防しましょう。
- のどが渇いた…と感じる前にこまめに水分補給をする
- 水分だけでなく、塩分をほどよくとる(※摂りすぎには注意)
- 睡眠をしっかりとって、疲れを溜めない
- 日ごろから適度な運動・規則正しい生活をし、暑さに負けない体づくりをする
- 風通しの良い服を着る
- 外出の際は帽子や日傘を利用し、直射日光を避ける
- 道路を歩くときは、日陰などを利用し暑さを避ける
飲みすぎ、冷やしすぎにも注意が必要
一日に必要な水分量は年代ごとに異なります。
体重1キロあたりに必要な水分量は、以下のとおりです。
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- 新生児:50~120 ml
- 乳児:120~150 ml
- 幼児:90~100 ml
- 児童:60~80 ml
- 成人:40~50 ml
小さい子供の場合は、のどの渇きをうまく伝えられないこともあり、気が付いたときにはすでに脱水症状が進んでいることも多いです。
お年寄りは、水分の過剰摂取によりからだに負担がかかる場合もあります。病気がある人は主治医に相談しましょう。
また、水分補給をする際、利尿作用があるものは避けましょう。お茶やコーヒーに含まれるカフェイン、ビールなどの酒類に含まれるアルコールには利尿作用があり、脱水を促すことがありますので、熱中症には不向きです。
特にお年寄りや小さい子供は熱中症にかかりやすい傾向にあります。様子を見ながら十分気を付けるようにしましょう。